TTrA競技審判員会便り_Apr_2024

 

 今月はTOという呼び方について考えてみましょう。

皆さんは審判講習会を受講して資格者となりました。

私の審判証も”公認審判資格者証”となっています。

しかしパンダシャツには公認審判員とTechnical Officialの両方が記入されています。

Referee、Umpire、Marshalなんていう呼び方もあるのですが、詳しいことは皆さんからのご意見を待ちます。

私はドラフティングを監視するTOを移動マーシャルなどとも呼んでいます。

 

JTUではTechnical Officialとしていますが、昨年の横浜エイジでそれを実感しましたので紹介します。

エイジバイク折り返しのTO配置になりました。

場所はコース図におおよその位置は書いてあるのですが、どこにするかTDに聞いてもお任せしますとの事。

路面や路幅、その他もろもろを現地で判断してくださいとの指示。

コーンの並べ方の指示や詳細図は無く、配置されたTOでの判断でした。

選手が安全にUターンできるように考慮して現場を作ることが大切です。

メディアのカメラ位置、メディカル緊急車両の待機位置、ボランティアさんや警備員配置も全て自分達で判断しました。

その時に、これがTechnical Officialという意味なのかと私は実感しました。

強い降雨の時に、残念ながら落車が出てしまいました。

あらかじめ決めておいたTO間の役割分担で、救護と後続選手への注意喚起、メディカル依頼。

処置後は水たまりを走行しないようコーン配置の変更などもレース中に対応しました。

他競技の審判員は、コース設定変更までは実施しないでしょう。

 

バイクやランコースの定点TOは一見すると道路警備員と同じように見えますが、

Technical Officialとして何をすべきか考えながら業務を楽しんでください。

特にドラフティングなどのペナルティを科すと成績にも影響するので、選手の安全と公平を意識してください。

選手で出場するときもTOの動きなどを観察しながら走ると、別の意味の楽しみ方ができると思います。



TTrA競技審判委員会 長嶋政光