今月はTOミィーティングの話です。

 

 

皆さんがTO業務するときは開始前と終了後にTOミィーティングがあります。

 

終了後はブリーフィングと呼ばれるときもありますが、内容は同じです。

 

TOミィーティングの重要性を勉強しましょう。

 

 

◉開始前のTOミィーティング

 

これは配置される皆さんが本当に当日来られているかの点呼も兼ねています。

 

TOの皆さんが当日会場に来られていない場合は、重要なポジションによっては代わりのTOに

 

配置転換などをしなければなりません。

 

また、TOミィーティング前にはその日のレースが予定通り開催できるかの判定会議がありますので、

 

その結果を皆さんに伝える場でもあります。

 

参加確認だけではなく、直接皆さんのお顔を拝見することにより、安全にTO業務ができるかなど健康状態を

 

確認して配置に付いてもらうようにしています。

 

明らかに体調が悪いような場合は、時間短縮や木陰がある配置などへの転換も出来ますので、是非本人からも

 

大会本部に申し入れてください。

 

開始前TOミィーティングは連絡やTO参加への感謝も伝えたいので、時間厳守での集合をお願いします。

 

謝金をもらう為に集まるのだけが目的ではありませんよ。

 

いちご一会とちぎ国体でもそうでしたが、日本選手権のような大きな大会では本部にTO全員集合では無く、

 

配置に近い場所にパート別に集合してチーフにTOミューティングをお願いしています。

 

皆さんがチーフになって個別にTOミィーティングをする場合は上記のような事項を意識してミィーティングしてください。

 

 

 

◉終了後のTOミィーティング

 

 これは開始前のミィーティングより重要です。

 

JTU競技規則12章で選手は抗議することが認められています。

 

139条(2)では抗議者のフィニッシュ後60分以内。(3)では他の選手の抗議も認められています。

 

どういうことかというと、例えばマウントライン違反者ゼロとTOから報告があればペナルティなしでリザルトを確定します。

 

しかし、リザルト確定後に2位の選手から1位の選手はマウント違反がありペナルティを取らないのはおかしい。

 

私が優勝だとの抗議も考えられます。この場合、審判長・TDとしては現場で見ていたTOの証言をもとに抗議者に説明します。

 

その場にマウントラインTOがいなければ抗議者への説明ができません。

 

これは全ての違反でも同じで、違反者ゼロとの報告でも、他の選手からの抗議があれば対応が必要です。

 

競技規則上、終了後のTOミィーティングはレース後に60分程度の時間を空けて実施する必要があります。

 

疲れていて早く帰りたいとは思いますが、終了後のTOミィーティングまでがTO業務とご理解ください。

 

 大会後には皆さんへの感謝の言葉と共に、みなさんのお顔を直接拝見して健康や怪我無く業務出来たかの確認もしています。

 

大会への要望・アドバイスはその場では長くなりますので、後日にTOレポートをお願いしていますが、どうしても言いたいことは

 

その場で簡潔に全員に伝えてください。

 

 私の経験ではマウント富士河口湖や関東選手権などで、DNF選手へはフィニシャータオルを郵送しないため、

 

大会後にTOに配布しています。これもTOミィーティング前に帰った選手はもらえません。余った記念品なども貰えたりします。

 

横浜や関東選手権では謝金をTOミィーティング後に配布しているのも、全員参加してもらうための方法と思います。

 

いちご一会国体の様に、大会後全員でフィニッシュゲートで記念撮影もしています。

 

 

 

TO業務はTOミィーティングから始まってTOミィーティングで終わることを念頭に置いてご協力をお願いいたします。

 

 

 

TTrA競技審判委員会 長嶋政光

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2024/July.   ペナルティについて

2024/June.    トライアスロンで使用される略号

2024/May    TD,HR とペナルティ

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