今月はインカレ中止判断の話です。

 

 

 

今年のインカレは9/1(日)観音寺市で開催予定でした。

 

しかし台風10号の影響で中止となり、10/19(土)に渡良瀬遊水地で代替大会が開催できました。

 

急遽開催でしたがTTrAのTO皆さんには前日の設営と当日の大会に大勢参加頂きました。

 

今の大学4年生は4年前は高校3年生。コロナ禍ですべての大会が中止になった学年です。

 

高等学校選手権も中止の学年ですのでインカレは何としても開催してやりたい気持ちで一杯でした。

 

 

 

インカレ1週間前には台風10号が発生していましたが、9/1のインカレまでには四国を通過して日本海に抜ける予報でした。

 

しかしその後台風の速度が遅くなり、9/1には四国直撃の予報となりました。

 

8/30(火)に学連から連絡があり台風が来る前に現地入りを依頼され8/31(水)の航空機で移動しました。

 

高松空港に学連理事が迎えに来てくれて、観音寺市役所に直行。緊急の開催判定会議をしました。

 

行政・警察・消防・観光協会・スポンサー各社が出席されましたが、だれも中止の判断はできませんでした。

 

もしかすると台風の予報が変わるかもしれないので、開催を期待する意見もありました。

 

私の意見として、その時既に鹿児島県では避難勧告が出ている。

 

インカレは全国各地の予選を勝ち抜いた選手が日本一の座を目指す大会であるが、避難勧告が出ている地域から選手が安全に移動できるか。この段階で既に公平な状

況では無い。

 

また、大会後に台風が北日本方面に行けば集った選手が安全に帰宅できるか解らない。

 

安全に自宅まで戻るまでが大会であり、ほとんどの選手8/31(木)に移動開始するので水曜日の夕方前には中止判断すべきと私の意見を述べました。

 

その後行政からは台風が近づけば対策本部を立ち上げるので大会に職員を出せない。

 

警察もそのような状態では道路使用許可を出せない。

 

消防も災害救助が最優先であり、大会に署員を派遣できない。

 

これらの意見を集約し、結果的に中止となりました。

 

 

 

私も翌日の朝の便で帰宅しましたが、天候調査で欠航可能性有の状況でした。

 

瀬戸大橋も2輪車は通行止め、もうすぐ全面通行止めになる情報でした。

 

四国は橋と空路が止まると陸の孤島になることを実感しました。

 

 

 

結果的には中止判断は正解であり、代替大会も成功しましたので良かったと思っています。

 

観光協会は中止判断をもう少し先延ばしにして選手に来て欲しいようでした。

 

大会中止には各所の利権もあり、難しいと感じました。

 

今後はこのようは判断に立ち会う事は無いと思いますが、アスリートファーストを意識したサポートをして行きます。

 

 

 

TTrA競技審判委員会 長嶋政光

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