先日のトライアスロン大会で、なぜエイドステーションにTOを配置するのかとの質問がありました。

 

どの大会でもTO不足が常態化しており、エイドをボランティアさんにお願いしてTOを他に配置すれば人的余裕が出ます。

 

 

 

WT競技規則を読むと、エイドへのTO配置が明記されています。

 

World Triathlon Competition Rules

 

11.2 World Triathlon Technical Officials: TRI TO 

 

(v) Technical Officials are assigned to Registration, Start, Finish,

Transition Area(s), Pre-transition Area, Swim, Swim exit, Bike, Run,

Wheel Stations, Aid Stations, Technology, Penalty boxes, Lap Counter,

Protocol, Race Control Office, Video Review, and Vehicle Control. 

 

 

 

何故かは書かれていませんが、私がWTのLevel1取得時の講習会やその後のTO業務で得た見解をお伝えします。

 

エイドステーションは選手への飲料の提供です。選手権レベルの大会ではドーピングコントロールの課題があります。

 

万一、意図的にライバル選手への禁止薬物が混入した飲料を供与された場合。

 

それを飲んだ選手がフィニシュ後のドーピング検査で失格も考えられます。

 

意図的に特定の選手を貶めることができてしまいますので、TO配置が必要です。

 

以前は選手権でのエイドは未開封のペットボトルをそのまま選手に渡していました。

 

しかしレース中に選手が自分で開封するのが大変なため、TOが開封してキャップを付けたまま渡すように変更されました。

 

渡すのはボランティアさんですが、開封は必ずTOが行なうこととなっていました。

 

それでも選手が走りながらキャップを外したり、開封するTOが大勢人必要なため、TOの監視のもとでボランティアさんによる開封、

 

及びキャップを完全に外してから渡すことも認められました。

 

これにより選手は一度に2本のボトルを受け取り、飲料や体へのかけ水に使う事が出来るようになりました。

 

このようにエイドステーションのTOは安全な飲料を選手に提供するという重要な業務です。

 

皆さんがエイド配置になった場合は、このような事を念頭に置いて業務してください。

 

 

 

一方、エイジの大会では紙コップで飲料を提供しています。

 

大会によってはTOがいなくボランティアさんにすべてをお願いしています。

 

それもローカル大会としては和気あいあいで良いと思います。

 

選手権とエイジ大会の切り分けをして、参加された選手とボランティアさんが楽しめる大会にしましょう。

 

 

 

TTrA競技審判委員会 長嶋政光

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2024/Oct.          大会開催の可否

2024/Sep.        TO ミーティング

2024/Augast  気象条件とトライアスロン

2024/July.   ペナルティについて

2024/June.    トライアスロンで使用される略号

2024/May    TD,HR とペナルティ

2024/Apr     TOとは

2024/Mar.   審判講習会 

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